住職について
令和山 極楽寺の住職 吉本です
吉本 正弘(ショウコウ)
◇浄土宗教師(僧侶)
◇年齢:昭和44年生まれ
◇家族:妻 息子三人
経歴
昭和62年 | ・高校卒業後、陸上自衛隊に入隊。大阪、北海道、千葉県等各地で勤務 ・在職中は、国外においてはアフリカのルワンダ難民救援隊員として国際人道支援 ・国内においては北海道の山での行方不明者捜索等の災害派遣に参加 またレンジャー教官として、多くのレンジャー隊員を育成 |
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平成22年 | ・前年に住職であった祖母が死去したため、陸上自衛隊を3等陸佐で退職し、仏門へ ・百萬遍知恩寺(京都)、光明寺(鎌倉)での浄土宗教師養成道場にて修行 |
平成23年 | ・浄土宗総本山『知恩院』にて、伝宗伝戒道場を満行し、浄土宗教師(僧侶)となる |
平成24年 | ・令和山至誠院「極楽寺」住職に就任 |
私のこれまでの学び
自衛隊での経験

- 人の弱さを知りました。その一方で「体は道具に過ぎない」とする強い意志の力も知りました。そのような経験を通して、生きるとは、目の前 の現実をまずは受け入れないことには始まらないとする人生観を養われました。
- さらに共生(私の今とは、先祖からの紡ぎと横へ広がる絆との交わり)を実感させていただきました。
葬儀社での経験
- 一年間大阪の葬儀社で働きました。そこでは、故人の搬送やそのご遺体の処置、死装束への着替え、時には自死や事故死によって痛んだご遺体をきれいにすることを行う寝台宿直室で働きました。
- 実際に、大切な人を亡くした直後のご遺族に接し、葬儀に関わる現状を肌で感じました。と同時に、一般的なお葬儀の問題点を自分で把握しました。
僧侶派遣会社での経験
- 僧侶紹介派遣会社に登録をして、その法要を営み、お寺とおつきあいのない方の心情や信仰心などの現状を肌で感じました。
火葬場での経験
- 多くの方の火葬を行い、最後のご遺族のお気持ちや振る舞いを目の当たりにしました。
各本山の布教師養成道場
- 寺では「足る」を知りますが、道場では自分の「足らない」をよくよく知らされました。
『葬式仏教』から『生活仏教』へ
僧侶になって私は思いました。
なぜ『葬式仏教』と揶揄されるのだろうか、と。
今多くの方は、お坊さんはお葬式だけに関わっていると思っています。『葬式仏教』と言われる 所以です。
これは、私たち僧侶の多くが『死という点』だけにしか関わってこなかったからではないでしょうか。
仏教とは、その死を含めてどう生きていくか、の問いかけであります。
その教えを自ら実践してお伝えするのが僧侶です。したがって『人生という線』に関わっていくものであり、本来は『葬式仏教』ではなく『生活仏教』だと思います。
大切な人の死の悲しみに立ち会うお葬式は、僧侶のとても大切な役割です。しかし、それが『死という点』だけにしか興味がないような関わりであれば、葬儀社さんや僧侶紹介会社さんの仕事と同じです。
それではたんなる儀礼執行者であり、葬式仏教と揶揄されて当然でしょう。
このことを自戒して、まずは自らの仏道修行(お念佛)を途切れなく行いながら、ご縁のあった方に御仏の教え(仏教)を正しくお伝えして、共に仏道を歩みたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。